ウンベルト・エーコとパランティア?現代魔女?30号発売記念!新しい中世を考える二夜【特別ニュースレター】
プリント版・30号『新しい中世』の刊行を記念して、7月31日・8月2日に東京・青山ブックセンターにて2夜連続のトークイベントを開催します。本誌に登場した武邑光裕さん、鏡リュウジさん、円香さんをゲストにお迎えして、「中世」のレンズを通して、現代の再解釈を試みます。ぜひ足をお運びください。
photograph by Hironori Kim
cover Illustration by Natsujikei Miyazaki
6月28日(日)に最新刊となるプリント版・30号『新しい中世 The New Middle Ages』を刊行したWORKSIGHT。今号の発売を記念し、7月31日・8月2日に東京・青山ブックセンターにてトークイベントを開催します。
ルールが崩れ、声が文字を凌駕し、アルゴリズムが見えない秩序を編む──世界はふたたび中世になる。わたしたちはこの時代をどう歩み、社会を構想するのか。本誌に登場した武邑光裕さん、鏡リュウジさん、円香さんと共に、「中世」のレンズを通して、現代の再解釈を試みます。本誌では納まりきれなかった内容をトークイベントにて語ります!ぜひ足をお運びください。
ヒエロニムス・ボス(1450-1516)《快楽の園》1500年頃
Photograph by VCG Wilson/Corbis via Getty Images
第一夜:ウンベルト・エーコとパランティア?現代は中世化しているのか
『薔薇の名前』で知られるウンベルト・エーコは、1970 年代に現代社会が「新しい中世」へ向かうと書き残した。神学とアルゴリズム、修道院とプラットフォーム、写本とデータベース、エーコとパランティア?エーコの言葉を手がかりに、現代を読み解きます。
はたして「現代社会=新しい中世」における軍事や行政の意思決定を支える「パランティア」は、国家を超えた新しい権力主体と言えるのか?
メディア美学者・武邑光裕さんをゲストに迎えて、エーコの予言から、話題の書『テクノロジカル・リパブリック』まで。本誌編集長・山下正太郎、黒鳥社・若林恵を聞き手に、縦横無尽にトークを繰り広げます!
【イベント概要】
日時 2026年7月31日(金)19:00〜20:30
会場 青山ブックセンター本店・大教室
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山ガーデンフロア地下2階
参加費 1,650円(税込)
定員 100名
【出演者】
武邑光裕 Mitsuhiro Takemura|メディア美学者。日本大学芸術学部、京都芸術大学、東京大学大学院、札幌市立大学で教授職を歴任。1980年代よりメディア論を講じ、VRからインターネットの黎明期、現代のソーシャルメディアからAIにいたるまで、デジタル社会環境を研究。著書『記憶のゆくたて:デジタル・アーカイヴの文化経済』(東京大学出版会)で、第19回電気通信普及財団テレコム社会科学賞を受賞。2017年、Center for the Study of Digital Life(NYC)フェローに就任。著書に『プライバシー・パラドックス:データ監視社会と「わたし」の再発明』(黒鳥社)、『Outlying:僻遠の文化史』(rn press)ほか。
山下正太郎 Shotaro Yamashita|WORKSIGHT編集長/コクヨ ヨコク研究所・ワークスタイル研究所 所長 2011年『WORKSIGHT』創刊。同年、未来の働き方を考える研究機関「WORKSIGHT LAB.」(現ワークスタイル研究所)を立ち上げる。2019年より、京都工芸繊維大学 特任准教授を兼任。2022年、未来社会のオルタナティブを研究/実践するリサーチ&デザインラボ「ヨコク研究所」を設立。 https://yokoku.kokuyo.co.jp/
若林恵 Kei Wakabayashi|WORKSIGHTコンテンツ・ディレクター/黒鳥社コンテンツ・ディレクター 平凡社『月刊太陽』編集部を経て2000年にフリー編集者として独立。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社設立。著書・編集担当に『さよなら未来』(岩波書店)、『実験の民主主義:トクヴィルの思想からデジタル、ファンダムへ』(宇野重規との共著/中公新書)など。訳書にジョン・バージャー『第七の男』(金聖源との共訳/黒鳥社)。
https://blkswn.tokyo/
第二夜:占星術とウィッチクラフト|人生を読み変えていくための中世
現代において自らを魔女と名乗って生きる人びとがいる。その実践や儀式は、単なる懐古趣味ではない。60年代にウォール街を選挙したラディカル・フェミニストから、反核運動、気候危機への抵抗、Tiktokのハッシュタグ「#WitchTok」まで、いつの時代も魔女が存在していました。魔女が行うウィッチクラフトは、現実とフィクションの境界を軽やかに飛び越え、世界の見え方を変容させてきました。占星術を始めとする占いも、魔女の実践であり、「見えないものを見る」ための技術です。
登壇するのは、アーティスト・現代魔女として活動する円香さんと、占星術研究の第一人者であり、著書『鏡リュウジ占い入門3:鏡リュウジの魔女と魔法学』など、いち早く「魔女」の思想と実践を日本に紹介し、今年、心理学と占いをめぐる対話の書『昼間のスターゲイザー』(東畑開人氏との共著)を刊行したばかりの鏡リュウジさん。
科学と非科学、現実とフィクション、信仰とポップカルチャーの境界を軽やかに越えてきた占い・ウィッチクラフトの系譜をたどりながら、人生を自らの手で「読み変えていく」ための一夜です。「境界」の向こう側を覗いてみませんか。
【イベント概要】
日時 2026年8月2日(金)18:00〜19:30
会場 青山ブックセンター本店・大教室
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山ガーデンフロア地下2階
参加費 1,650円(税込)
定員 100名
【出演者】
鏡リュウジ Ryuji Kagami|心理占星術研究家/翻訳家。京都文教大学客員教授。著書に『鏡リュウジ占い入門3 鏡リュウジの魔女と魔法学』(説話社)、『タロットの美術史』(創元社)、『占星術の文化誌』『鏡リュウジの占星術の教科書 I~Ⅵ』(ともに原書房)、訳書にスターホーク『聖魔女術―スパイラル・ダンス』(国書刊行会)、『魂のコード』(朝日新聞出版)、『サターン 土星の心理占星学』(青土社)など。東京アストロロジー・スクールの代表講師を務めるほか、占星術研究の第一人者として執筆・翻訳・監修、雑誌への寄稿、メディア出演など幅広く活動中。
円香 Madoka|現代魔女/アーティスト。未来魔女会議主宰。VR/XRの研修で南カリフォルニア大学に滞在中、ロサンゼルスでリクレイミングの魔女たちに出会い、現代魔女術を本格的に学び始める。現在は魔女の歴史や現代魔女文化、現代魔術を日本に紹介している。2024年にまどかしとね名義でZINE『サイボーグ魔女宣言』を刊行。笠間書院にて『Hello Witches! !~ 21世紀の魔女たちと~』、集英社新書プラスにて『現代魔女』を連載。東京大学アルスノーヴァにて「未来召喚術」の講師を担当。
【新刊案内】
WORKSIGHTプリント版・30号『新しい中世 The New Middle Ages』
photograph by Hironori Kim
cover Illustration by Natsujikei Miyazaki
社会的合意が崩れ、不確実な情報に翻弄されるわたしたちは、「新しい中世」を生きているのかもしれない。作家・記号学者ウンベルト・エーコによる予言から、占星術研究家、現代魔女、中世ゲーム研究、政治学者による洞察まで。現在を映し出す鏡として中世を読み解く。
◉ギャラリー
現代は中世である
◉巻頭言
世界はふたたび中世になる
文=山下正太郎(本誌編集長)
◉ウンベルト・エーコと新しい中世
文=武邑光裕
◉対談
鏡リュウジ(心理占星術研究家)+畑中章宏(民俗学者)
スターゲイザーたちの「合理的」な世界
◉わたしは魔女である
円香が語る「現代魔女」という行き方
◉中世の騎士、東京に集う
ドキュメント「戦え、騎士のように」/証言「騎士たちの理由」/インタビュー「中世剣術のリアリティを、現代で共有したい」
◉ゲームはなぜ中世を必要とするのか
中世ゲーム研究の第一人者、かく語りき
◉コンテンツガイド
中世の回廊
◉「新しい中世」以降の世界
政治学者・田中明彦の予言から読む現代の地政学
書名:『WORKSIGHT[ワークサイト]30号 新しい中世 The New Middle Ages』
編集:WORKSIGHT編集部(コクヨ ヨコク研究所+黒鳥社)
ISBN:978-4-7615-0938-5
アートディレクション:藤田裕美(FUJITA LLC)
発行日:2026年7月2日(木)
発行:コクヨ株式会社
発売:株式会社学芸出版社
判型:A5変型/128頁
定価:1800円+税






