生き方における「私らしさ」が称揚される社会では、死後にも「その人らしさ」が希求される。組織的な顕彰として行われる国葬ですら、いまやその潮流に近づきつつあるようだ。縮小化しつつも「らしさ」を求める個人レベルの葬儀と、肥大化しつつも同じく亡き人の「らしさ」を追求する国葬。現代人はどのように、死者との共同性を設計するべきだろうか。日本の葬送儀礼の研究者と、葬儀の変遷をたどり、考えうるプロトコルを探る。
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「葬儀」に意味はあるのか? 「私らしさ」と弔いの行方
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生き方における「私らしさ」が称揚される社会では、死後にも「その人らしさ」が希求される。組織的な顕彰として行われる国葬ですら、いまやその潮流に近づきつつあるようだ。縮小化しつつも「らしさ」を求める個人レベルの葬儀と、肥大化しつつも同じく亡き人の「らしさ」を追求する国葬。現代人はどのように、死者との共同性を設計するべきだろうか。日本の葬送儀礼の研究者と、葬儀の変遷をたどり、考えうるプロトコルを探る。