植物の声を聴く:『WORKSIGHT #17 植物倫理 Plants/Ethics』刊行記念トーク&インスタレーションを開催【特別ニュースレター】
プリント版『WORKSIGHT 17号 植物倫理 Plants/Ethics』の刊行を記念し、植物と音の交感に耳を澄ませるユニークなオーディオインスタレーション空間が、東京・三田の観葉植物専門店「REN」に2日間限定で登場します。会期2日目の夜にはトークイベントも。お気軽にお越しください。
photographs by Yuri Manabe
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「自分の身体の言葉を聞く。それが話す言葉を理解する。
なるほど身体は庭のようだし、庭に棲むあれこれを聞いているとき、
そこにお宮があるとさえ感じる」──岡崎乾二郎(現代美術家)
(WORKSIGHT 17号「倫理ー植物の報せ」より)
「植物は、家にいる、すぐに会える『超越』なんです」──川原伸晃(REN店主)
(WORKSIGHT 17号「プランツケアの哲学」より)
「植物の生命は、西洋における生命の定義に照らし合わせると、
生きているようにも死んでいるようにも、
あるいは生きていると同時に死んでいるようにも見える
奇妙な存在なのです」──マイケル・マーダー(植物哲学者)
(WORKSIGHT 17号「未来はベジタル」より)
「建築家ではなく、庭師のように考える。
つまり、終わりではなく、始まりをデザインする」──ブライアン・イーノ(音楽家・美術家)
(WORKSIGHT 17号「庭師のように考えよ」より)
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耳から植物倫理:WORKSIGHTオーディオエキスペリメント
10月27日(木)・28日(金)
プリント版『WORKSIGHT[ワークサイト]17号 植物倫理 Plants/Ethics』の刊行を記念して、植物と音の交感に耳を澄ませるユニークなオーディオインスタレーション空間が、10月27日(木)・28日(金)の2日間限定で登場します。
生き生きした観葉植物がさわさわと心地よく息づく、プランツケアと観葉植物の専門店「REN」(東京・三田)の3階スペースに10台のスピーカーを設置し、日本アンビエント界の異才(にして園芸愛好家)の相田悠希さんが本イベントのために特別にコンパイルした音源をランダムにジェネレート。「耳から植物倫理:WORKSIGHTオーディオエキスペリメント」は、音を頼りに植物の声に思いを澄ませる(だけ)の実験的立体オーディオ体験です。
会場は無料で開放し、どなたでも出入り自由です。植物に関わるユニークな論考、インタビュー、エッセイ、フォトルポルタージュなどを読みながら、植物と音が織りなす空間に浸りに、気軽にお越しください(会場内でおしゃべりは、極力お控えください)。
■日時
2022年10月27日(木)11:00 - 19:00
2022年10月28日(金)11:00 - 17:00
■会場
観葉植物専門店「REN」3階(東京都港区三田2-17-32)
■主催・企画制作
WORKSIGHT+黒鳥社+REN
■音源制作
相田悠希+飯島淳
■音響エンジニアリング
山口冝大
■ディレクション
若林恵+TWOTH
■料金
無料
相田悠希|Yuki Aida
音楽家。音楽レーベル“murmur records”主宰。ラジオ局の番組制作ディレクターを経て、CF・ドキュメンタリー等への楽曲提供を行う。また、音楽イベントの主催やラジオ番組・セミナー・環境シンポジウム・トークイベントへの出演等活動を行う。
飯島淳|Jun Iijima
音楽家。エースチャイルド株式会社 音楽文化事業 主席研究員。千葉大学 非常勤講師。「響きと楽音の境界」を理念とした作風で、短編ドキュメンタリー作品、大学等の公式動画、国内外の作家との領域横断的なインスタレーションなどを制作。近作に「ルワンダ伝統アート《imigongo展》mu」(2020-22)がある。
【同時開催】いまなぜ植物か:WORKSIGHT 17号 刊行記念トークイベント
10月28日(金)19:00〜
また、会期2日目の10月28日(金)19時からは、刊行記念イベントとしてWORKSIGHT 17号でインタビューを掲載した「REN」店主・川原伸晃さんをゲストに、WORKSIGHT編集長・山下正太郎、編集ディレクターの若林恵が、「いま、なぜ植物か?」をテーマにトークイベントを開催いたします。
特集「植物倫理」を制作した背景から、制作のなかで感じたことなども含め、植物と向き合うことの意味をざっくばらんにお話しします。植物に秘められた可能性、ベジタルな未来を考える、特別トーク。イベントの詳細はpeatixページをご覧ください。
■日時
2022年10月28日(金)19:00 - 21:00(18:45 開場)
■会場
観葉植物専門店「REN」3階(東京都港区三田2-17-32)
*ライブ配信は行いません
■定員
20名
■金額
1,500円(税込)
■出演
川原伸晃(REN店主)、山下正太郎(WORKSIGHT編集長)、若林恵(黒鳥社)
■主催・企画制作
WORKSIGHT+黒鳥社+REN
川原伸晃 |Nobuaki Kawahara
1981年生まれ。園芸家、華道家、ボタニカルディレクター 、「REN」代表 、東京生花株式会社代表取締役社長。国際認定フローリスト資格となるWellantcollege European Floristry課程修了。2018年業界初となる植物ケアサービス「プランツケア」開始。
山下正太郎|Shotaro Yamashita
WORKSIGHT編集長/コクヨ ヨコク研究所・ワークスタイル研究所 所長。2011 年『WORKSIGHT』創刊。同年、未来の働き方を考える研究機関「WORKSIGHT LAB.」(現ワークスタイル研究所)を立ち上げる。2019年より、京都工芸繊維大学 特任准教授を兼任。2022年、未来社会のオルタナティブを研究/実践するリサーチ&デザインラボ「ヨコク研究所」を設立。
若林恵|KEI WAKABAYASHI
平凡社『月刊太陽』編集部を経て2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社設立。著書・編集担当に『さよなら未来』『次世代ガバメント 小さくて大きい政府のつくり方』『GDX :行政府における理念と実践』『だえん問答 コロナの迷宮』『働くことの人類学【活字版】』など。「こんにちは未来」「blkswn jukebox」「音読ブラックスワン」などのポッドキャストの企画制作でも知られる。
photograph by Ichisei Hiramatsu
『WORKSIGHT[ワークサイト]17号 植物倫理 Plants/Ethics』
編集|WORKSIGHT編集部(ヨコク研究所+黒鳥社)
アートディレクション|藤田裕美
発売日|2022年10月14日(金)
発行|コクヨ
発売|学芸出版社
判型|A5変型/128頁
定価|1800円+税
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